11月21(木)奈良吉野・「吉野山の紅葉を楽しもう」例会、BⅠハイクを実施しました。参加者7名。
1.計画概要
1)往路アクセス
7:50発近鉄南大阪線急行吉野行→大和上市9:17着/9:25発やまぶきバス→9:45着西河バス停
2)コース
西河バス停~蜻蛉の滝~トビロ谷出合い~青根ヶ峰~西行庵~奥千本口~高城山~水分神社~吉野駅
3)距離時間等
時間:5時間30分 距離:13km 累計標高:登り1000m/下り1000m
4)山域の概要とコース設定
吉野は古くから花、とりわけ桜の名所として知られ、春、桜の季節には花見の観光客で賑わいます。桜の名所として有名な吉野ですが、今回は晩秋の季節に吉野山の紅葉を楽しむ例会として計画されました。コースは蜻蛉の滝~青根ヶ峰~如意輪寺~吉野駅への縦走。基本、舗装道路は最小限となる様に配慮されています。
2.山行の記録
1)西河バス停から蜻蛉の滝
近鉄大和上市駅から9時25分発の川上村コミュニティーバス・やまぶきバスに乗り、9時45分、西河バス停に到着。近くの店で名物の「柿の葉寿司」を購入後、あきつの小野公園まで進みミーティング、10時02分 公園内にある青根ヶ峰登山口をスタートします。公園では、いきなり紅葉したもみじが迎えてくれます。紅葉を楽しんだ後、凡そ5分、あっという間に蜻蛉の滝へ到着します。蜻蛉の滝の名前の由来は「雄略天皇を虻から救った蜻蛉伝説から命名された」そうですが、落差は50m程あるとの事、水量も多く迫力のある滝でした。
2)蜻蛉の滝から青根ヶ峰へ
10時20分に滝を出発します。青根ヶ峰へのコースは大谷山経由の尾根コースと谷筋のコースの二つありますが、尾根コースは一部荒廃が進んでいるようで、今回は谷筋のコースを進みます。青根ヶ峰までは、基本、植林された杉林の中の歩きとなりますが、沢の流れと所々の黄葉を楽しみながら歩きます。少しずつ景色も開けるようになると、青根ヶ峰は近いです。
3)青根ヶ峰から奥千本にある広場へ
11時55分 青根ヶ峰に到着、吉野の最高峰ですが、山頂は展望がありません。少し休憩を取った後、昼食予定場所の奥千本にあるビューポイントの広場に向かいます。紅葉と山並の景色を楽しみながら12時25分広場に到着しました。
昼食を終え、12時43分、西行庵、金峯神社、高城山へと進みます。西行庵は「西行が武士を捨て法師となり3年間侘住まいをしたと伝わる小さな庵」です。ここでは紅葉が丁度見頃、綺麗で見事なまでの紅葉でした。参加者は紅葉に感嘆しながら、思い思いに写真を撮ります。
13時08分金峯神社を通過、13時26分 高城山(展望台)に到着。高城山(展望台)では手前の坂道での紅葉がとりわけ綺麗でした。また金剛山、葛城山、二上山等の山並も楽しめます。展望台直ぐ下には桜の木々も多く、春の桜の季節は素晴らしい景色が広がるのでしょうね。
5)高城山~花矢倉展望台へ
高城山(展望台)で小休憩、展望を楽しんだ後、13時43分 水分神社、13時50分 花矢倉展望台に到着。花矢倉展望台からは金峯山寺と尾根に広がる門前町の町並みも見えます。素晴らしい景観です、此処が吉野を代表する展望ポイントであることに納得です。
6)如意輪寺へ
更に如意輪寺へ進みます。途中、金峯神社から続いていた舗装道から山道へとコースを変更します。山道に入ると左側の展望が大きく開け、金峯山寺とその門前町の町並み、二上山・葛城山・金剛山などの山並、そして落葉した桜の木々を見ながらの歩きとなります。気持ちの良い道です、桜は若い木々が目立ちます。近年、吉野では奥千本の再生への取り組みにより桜の植樹が進められ、それらの木々が成長してきています。景色を楽しみながら14時26分 如意輪寺へ到着しました。
如意輪寺では、特筆すべき紅葉は見られませんでしたが、菊祭りが行われていました。小休憩の後、14時30分如意輪寺を後にし、温泉谷のコース経由で下り、15時02分吉野駅に到着、無事吉野山の紅葉を楽しむ例会山行を終えました。
距離:13.2km、歩行時間:4時間50分(休憩時間を除く)、累積標高:+900m-950mの山行でした。参加された皆さん、お疲れ様でした。そしてCLのKさんSLのMさんお世話になりました。
3.山行を振り返って
桜の名所として有名な吉野ですが、今回歩いてみて、あきつの小野公園や奥千本の紅葉が見ごろを迎えており、吉野は桜だけでなく紅葉も良く似合う山域であると実感できました。また青根ヶ峰から西行庵・高城山等の奥千本、如意輪寺にかけての道は紅葉だけでなく、山並の展望にも恵まれ、気持ち良く歩く事ができました。今回歩いたコースは吉野山の中でも一押しのコースでした。
一方で、既に落葉していましたが、桜の木々の多さ、特に若い木々の多さにも驚かされました。かつて吉野では、戦前から杉檜の植林が進み、杉檜の多い山になっていましたが、平成期に入り、奥千本の再生に向けて桜の植樹が行われ、それらの木々が花が咲くまでに成長していました。特に奥千本から花矢倉展望台、如意輪寺にかけてのコースでは桜の木々が多く、春の華やかな季節には、金剛・葛城等の山並や金峯山寺・その門前町の町並みを見ながらのお花見ハイクも楽しめそうです。
今回晩秋の吉野山を歩き、紅葉も素晴らしい山域である事が実感できましたが、奥千本の再生への取り組みの中で、桜の植樹された桜が大きく成長している様子を見るに付け、やはり吉野山は春、華やかな桜の季節が似合うと改めて感じた次第です。
(文責:No743)