大阪中高年ハイキングクラブ・ブログ 

大阪中高年ハイキングクラブ例会活動報告

湖北の名峰・横山岳~花と滝とブナの原生林そして稜線からの大展望~

4月28日(日)湖北の名峰・横山岳の例会、BⅡハイクを実施しました。参加者7名。

 

1.計画概要

1)アクセス

JR大阪駅6時21分発(米原行き快速)→米原/(乗換)→木ノ本駅8時34分着/タクシー→白谷登山口9時10分着

2)コース

白谷登山口→経ノ滝→五銚子ノ滝→横山岳(西峰)→横山岳(東峰)→東尾根コース登山口→白谷登山口(白谷本流コース~東尾根コース周回)

3)距離時間等:時間:5時間50分 距離:約9km 累積標高:+1000m-1000

4)山域の概要とコース設定:  

横山岳(標高1,132 m)は滋賀県長浜市伊吹山地にある、本峰の西峰と東峰からなる双耳峰の山です。花と急登、滝そしてブナの原生林で良く知られており、関西百名山の一つです。冬は深い雪に覆われますが、春には様々な花が咲き誇り、多くの登山客で賑わいます。

今例会はこの山域が最も賑わう春に、滝と花、そしてブナの原生林と稜線の大展望を楽しむ事ができる様、白谷本流コースから東尾根を周回する山行を企画実施したものです。しかしこのコースは渡渉、五銚子ノ滝を巻くトラバース箇所があり、その上コースも急登が連続する厳しいコースです。そこで当初計画を見直しし、大阪発の時間を1時間早め、山行に時間的余裕を持たせる事としました。

 

2.山行の記録

大阪駅を6時21分発の米原行快速電車に乗り、8時36分 木ノ本駅に到着しました。8時40分に予約していた(ジャンボ)タクシーに乗車、凡そ30分で白谷登山口に到着しました。登山口には登山案内図の看板が設置され、広い駐車場、トイレ、小屋があります。9時20分 ミーティングとストレッチを行った後、白谷登山口をスタートします。

 

登山口からは、網谷川の支流の沢沿いの道を歩きます。気持ちの良い道です。歩き始めるといきなり山野草の花が私達を迎えてくれます、天気も良く緑も眩しい程、新緑も綺麗です。

 

白谷本流コースでは、渡渉が10回程あります。大雨の後の増水時には危険な渡渉となりますが、前日まで天気が良く水量が少なめです。天気も快晴、青空と新緑で眩しい程の道を気持ちよく歩きます。

 

渡渉を繰り返し、高度を上げながら沢沿いの道を進みます。

 

10時56分、ようやく経ノ滝に到着しました。立派な滝です。シカの頭蓋骨がありました、厳しい冬を乗り越えられなかったのでしょうか?

 

10時57分 経ノ滝で小休憩を取った後、五銚子ノ滝をめざし、更に沢沿いの道を登って行きます。徐々に厳しい上りとなりますが、青空と新緑そして花に癒されながら進みます。

 

10時55分 立派な滝が見えてきました、五銚子ノ滝です。素晴らしい滝です。参加者から感嘆の声も上がります。青空と新緑、そして五銚子ノ滝、本当に癒されます。此処まで登ってきた達成感でいっぱいです。皆さん、思い思いに写真撮影、休憩も。


11時08分 休憩後、更に先に進みます。いよいよ五銚子ノ滝を巻いて登るトラバース箇所です。皆さん、事前の下調べも十分で、設置のロープを使いながら慎重に通過します(トラバース箇所は安全を期すため、写真は十分に撮れていません)。トラバース箇所の通過後、小休止を入れます。

 

小休憩後、更に先へ進みます。此処からは今まで以上の急登が待っています。山頂まで距離は1km程ですが、500m程の高度を稼ぐ必要があります。上を見上げると気が萎えるような登りとなります。残念ながら写真を撮る余裕はありません。休憩を繰り返し花に癒されながら頑張ります。

(この方、いつもと違い集合写真では何故か人の後ろ、影が薄いのでアップ)

 

最後の休憩の後、ようやく山頂が近づいてきました。そして12時46分 横山岳(西峰)に到着しました。登山口から歩き始めて凡そ3時間半かかりました。山頂は四方が木に囲まれ展望に恵まれません。山頂近くの日陰で昼食休憩を取ります。

 

13時15分 昼食休憩を終え東尾根へ進みます。此処からの稜線歩きは天国、ブナの原生林と穏やかな稜線からの大展望が楽しめます。イワナシやイワウチワの花も多いです。

 

一旦、稜線からブナの森に入るとイワウチワの花が迎えてくれます。花はなお沢山咲いていましたが、多くの株は花期の終盤を迎えていました。更にブナの森を進みます。

 

高度もだいぶ下がってきましたが、更に高度を下げて行きます。金居原分岐、そして滑りやすい急坂の下り(写真は撮れず)を通過し、15時15分 東尾根コース登山口へ到着しました。

 

休憩を兼ねて夜這い橋、夜這いの水(橋の下の沢)に立ち寄ります。その後、分岐まで戻り、白谷登山口まで一気に下って行きます。15時55分 白谷登山口へ無事下山しました。

 

距離8.7km、累積標高+-1,050m、歩行時間5時間20分(休憩時間を除く)の湖北の名峰・横山岳BⅡ例会でした。SLのMさん、参加された皆さん、お疲れ様でした。ヒヤリハット無し。

山行終了後、予約の伊香交通ジャンボタクシーに乗車、JR木ノ本駅まで戻り、4時42分の電車に乗り、大阪への帰路につきました。時間も遅くなることから今回は反省会無しで解散となりました。

 

3.山行をふり返って

今回の例会はこの季節、最も華やかで花と滝が楽しめる白谷本流コースから山頂をめざし、新緑のブナの原生林と北琵琶湖や福井、岐阜美濃の山々の大展望が楽しめる東尾根コースから下山し、白谷登山口に戻る周回コースで実施しました。幸いにも好天に恵まれ、少し暑い位でしたが、絶好の登山日和の中で実施することができました。

今回の例会で一番心配したのは、五銚子ノ滝を巻くトラバース箇所の通過とそれ以降の1kmの距離を500m程高度を稼ぐ激急登でした。参加された皆さんは事前にコースの下調べした上で参加されていました。安心安全の例会を実施する上で心強いですね。また、皆さん健脚揃いでパワフルでした。白谷本流コースでの花と滝、東尾根コースでの眩しいばかりのブナの新緑、稜線からの大展望をしっかりと楽しまれていました。流石でした。

私に取って今回の横山岳は昨年6月以来の山行でした。花と滝、ブナの原生林、そして稜線からの大展望は十分に堪能できましたが、気が萎える程の急登には悩まされました、きつい山行でした。やはり横山岳は一味も二味も違うスケールの大きな山であると改めて痛感しました。

今回の例会が、トラブル無く例会を終える事ができたこと、参加された皆さんに感謝です。併せて、登山道を整備修復して頂いている地元の「杉野山の会」の皆さんにも感謝します。

(文責:No743)