大阪中高年ハイキングクラブ・ブログ 

大阪中高年ハイキングクラブ例会活動報告

ポンポン山・小塩山山系の紅葉狩り

11月19日 ポンポン山・小塩山山系の紅葉狩りBⅠハイクを行いました。参加者は9名。

 

1.計画概要

アクセス:大阪駅7:45発(JR京都線敦賀行新快速)→ 高槻駅8:00着//高槻駅北バス停8:15発(市営バス杉生行き)→ 原大橋バス停8:35着

コース:原大橋バス停~本山寺~ポンポン山(昼食)~東尾根~東海自然歩道金蔵寺天皇陵道 ~大原野神社南春日町バス停 <⇒(阪急バス)JR向日町駅> 

距離時間等:歩行時間/約6時間 距離/約13km 累積標高/約1000m。

コース設定:東海自然歩道の舗装道や善峯寺など観光客の多い名所を避け、余り歩かれていない山道を織り交ぜながら穴場の紅葉名所を繋ぎました。 

 

山域の概要:ポンポン山は、大阪府高槻市京都市西京区の境界に位置し、北摂山系に属する標高678.9mの山、高槻市及び西京区の最高峰です(山頂の二等三角点は京都市西京区に所在)。関西百名山でもあり、一年を通じて登山者/ハイカーが多い人気の山です。小塩山京都市西京区にある山です。山頂に天皇陵、そしてカタクリの自生地がある事で知られています。  

ポンポン山・小塩山、この2つ山域は隣接する山域です。春には福寿草カタクリニリンソウなど、夏にはキツネノカミソリなど、秋には紅葉、そして冬には冠雪した京都北山・比良・伊吹・北鈴鹿の山並の遠望など、四季を通じてハイキングやトレッキングを楽しむ事ができる山域です。特に春、この山域の保護地では様々な花が咲き誇り、多くの登山者/ハイカーが訪れます、賑やかで華やかな季節となります。

 

2.山行の記録

JR高槻駅から市バスに乗車、8時35分に原大橋バス停に到着しました。前日までの荒天も収まり、秋らしく澄んだ青空、気持ちの良い天気です。バス停から空を見上げると第二名神高速道路の巨大な高架が通っています。Wさんのリードで軽くストレッチ体操を行った後、8時43分スタートしました。

 

8時47分 登山口に到着しました。登山口はバス停から府道高槻亀岡線を少し北に進み、道路横の細い道を少し進んだ所にあります。其処からポンポン山中腹にある本山寺までの凡そ3kmの尾根道を一気に登ります、標高差400m程の登りとなります。

 

道は歩きやすく、しっかりと踏まれています。登山者とはまず出会う事なく、静かに歩く事ができます。幾つかの送電線用の鉄塔がある事から、電力会社の保守作業員さんがメンテナンスで歩いてできた道、所謂、関電道ではないでしょうか。

 

9時57分 東海自然歩道に合流しました。歩き始めて凡そ1時間10分、本山寺まであと少しです。

 

10時15分 本山寺に到着しました。本山寺天台宗に属する寺院、8世紀に創建された高槻市名刹です。地元では、此処の紅葉や銀杏の大木も有名です。例年の様な紅葉の美しさではないですが、それでも中々綺麗です。銀杏の黄葉も綺麗です。

 

本山寺で10分ほど休憩した後、10時25分 ポンポン山の山頂を目指して出発します。道は東海自然歩道、整備されており歩きやすく気持ち良いです。途中、モミや杉の大木(天狗杉)にも出会います。

 

11時15分 ポンポン山の山頂に到着しました。広い山頂にはベンチやテーブルもあります。所々、木々により眺望が遮られる所もありますが、概ね360度の展望が楽しめます。東には京都市街地や遠く滋賀の三上山、北には愛宕山や地蔵山、西には北摂丹波の山並、南には三川合流域や醍醐・生駒の山並が見えます。

昼食には少し早いですが、休憩を兼ねて昼食をとります。Oさんからリンゴ、さんからお菓子の差し入れもありました。さんからもチョコレートの差し入れを頂きました(写真は撮れていません)。昨日までの荒天とは打って変わり、微風、陽射しもしっかりとあり、思いのほか暖かくもあり、気持ち良く昼飯タイムが楽しめました。

 

11時55分 昼飯休憩後、東海自然歩道を東に進みます。途中、ポンポン山のカタクリ自生地の横を通り、東尾根へと回ります。東尾根の西側は大原野森林公園域です。東尾根のビューポイントでは比叡山丹波の山並も見えます。

 

そして地図にも載っていない踏み跡の薄い道を京都側に下ります。写真には撮れていませんが、この辺りは今回歩いたコースで一番緊張した道でした。

 

12時55分 東海自然歩道へ合流、金蔵寺へと向かいます。

 

13時30分 金蔵寺に到着しました。金蔵寺は8世紀初頭に創建された小塩山の中腹にある天台宗の寺院です。紅葉の美しい寺院として有名で、境内には京都市街地が一望できるビューポイントもあります。京都西山は東山に比べアクセスの便が悪く、善峯寺など一部の有名寺院を除くと、訪れる観光客は本当に少なく静かです。

境内ではお寺自家製のミカン・柿(1袋100円)やジャムなどが販売されていました。ミカン、イチジクジャムなどは私達による購入で売れ切れです。御朱印帳を書いてもらう参加者も、、。

((金蔵寺住職のお孫さん)可愛い小坊主君による、お寺自家製のカキ、ミカン等の営業トークも中々のものでした)

 

13時57分 金蔵寺を出発します。小塩山天皇陵道に合流する為、此処から100m少し登ります、本日最後の登りです。最後の最後とは言え、急登、しんどいです。天皇陵道に合流後、やがて大原野の竹林道まで下りてきました。

 

正法寺横の道を通り、そして極楽橋を渡り、大原野神社へと向かいます。

 

15時00分 大原野神社に到着、小休止をとります。此処の紅葉も綺麗です。全員で本殿まで進み無事下山した事を報告、その後、思い思いに写真を撮るなどして紅葉を楽しみました。

 

15時23分 ゴールの南春日町バス停に到着しました。距離:12.8km、累積標高980m、歩行時間5時間20分(休憩時間を除く)の紅葉狩りの山行(ヤマップ記録)でした。参加された皆さん、お疲れ様でした。

南春日町バス停で山行終了の締めを行い、解散を宣言。その後「お疲れさん会」のリーダーを選出、阪急東向日駅近くの店での反省会となり、全日程を終えました。

 

3.山行を振り返って

大都市の近郊、豊かな自然が残り多くの登山者/ハイカーに親しまれているポンポン山と小塩山は登山口が多くコースも様々に設定でき、四季折々に楽しめる山です。今回の山行は高槻側の原大橋から京都側の南春日町までの山域をポンポン山山系と小塩山山系を跨いで縦走する紅葉期の山行として計画、実施したものです。

ポンポン山・小塩山山系の紅葉は猛暑の影響もあってか、例年に比べると今イチでした。しかしそれでも山域の紅葉・黄葉はそれなりに美しく、十分に堪能、楽しむ事ができました。この山域は必ずしも華やかな山とは言えませんが、定番のコースを歩くだけでなく、季節やコースを変えて歩くなど、少しだけ知的冒険心をかきたてて計画する事で一味違う山行も楽しめます。こうした事はポンポン山に限らず、里山の楽しみ方でもありますね。

今年度のポンポン山、小塩山山系の例会は今回で終了です。また来年度この山域の例会を担当する機会があれば、春のお花畑の景色を見ながらのんびりと歩く山行を企画したいと思っています。