10月15日 日本二百名山・近畿百名山の比良山系、武奈ヶ岳BⅡハイクを行いました。参加者は5名。
1.計画概要
アクセス:JR大阪駅(新快速)7:45発→JR堅田駅8:35着/バス(江若交通)8:50発→坊村バス停9:27着
コース:坊村バス停~御殿山~ワサビ峠~武奈ヶ岳~八雲ヶ原~北比良峠~イン谷口バス停
距離時間等:歩行時間/6時間半 距離/10.5km 累積標高/1150m
武奈ヶ岳は滋賀県大津市北部にある標高1214mの山です。比良山系の最高峰の山として広く知られている名峰です。日本二百名山、近畿百名山でもあります。
かつて山麓から北比良峠まではリフトやロープウエイで結ばれていましたが、凡そ20年程前の2004年に相次いで廃止されました。この為、京阪神近郊有数の山岳観光地であったものの、今日では琵琶湖側から訪れる人も少なくなり、いつの間にか八雲ヶ原の避難小屋も廃業、又、登山道も一部で荒廃が進むなどしてきています。
2.山行記録
9時30分 坊村バス停。リーダーの掛け声の下、出発前のミーティングと軽くストレッチで身体をならします。朝方までの雨も止み、青空が広がってきました。
9時40分スタート。バス停直ぐ近くにある地主神社、三宝橋、明王院横を通り、登山口へと進みます。
上り始めから急登が際限なく続きます。朝は寒かったのですが、この急登を歩くと寒さを忘れ暑いくらいです、40分程歩き、乱れた呼吸を整えるため一息入れます。
11時過ぎ 出発から1時間少し歩くと、ようやく植林の森からブナやクヌギなどの気持ちの良い自然林へと変わります。
11時30分 御殿山に到着しました。ここ迄に1時間50分要しました。流石に山頂は風が冷たく少し寒い位です。
早々に休憩を切り上げて出発します。武奈ヶ岳までは約40分少しの道のり、200m程の登りとなります。徐々に視界が開けてきました。気持ちの良い稜線歩き、展望の良い歩きが続きます。
西方向には京都北山の山並が見えます。山並みを見ながら歩きます。気持ち良いです、少し黒っぽい雲もありますが、、。
ホツツジ、リンドウ、アキノキリンソウなど、、、比良の山はすっかり秋の気配に染まってきています。
そしてここの岩を越えるといよいよ武奈ヶ岳山頂が視界に入ってきます、あともう少しです。
武奈ヶ岳の山頂が見えてきました、、。
12時20分 山頂に到着。休憩時間も含めて登山口から2時間40分歩いて到着しました。
山頂は360度の展望です、展望を遮るものは何もありません。上ってきた道を振り返り、南方向を見ると左側に蓬莱山、権現山が見えます。
東側には琵琶湖が広がっています。そして近江八幡市の沖ノ島も見えます。
西方向を見ると、京都北山の山並が広がっています。
北側方面、湿度が低ければ若狭の海がはっきりと見えるのですが、今日は、、。
一通り展望を楽しんだ後、記念写真。山頂では冷たい風が吹いていました。この服装のままでは身体を冷やしてしまう位です。
ウインドブレーカー等を羽織り、昼食を摂ります。今日滋賀県では強風注意報や落雷注意報が発令されていました、黒い雲が気になり、念の為雨雲レーダーを確認します。すると真っ赤な雨雲が近づいてきています、それもかなり近いです。雷雲の懸念もあり、昼飯は程々にして慌ただしく下山準備に取り掛かります。間もなく雨を伴った雲が目でも見える程に近づいてきました(残念ながら写真を撮るどころでありませんでした)。
大慌てで下山開始、少しでも低い場所へと急いで下ります。直後スコールの様な雨に会いましたが、雨は30分程で止み、又幸いにも雷雨でなかった事に安堵しました。
13時40分 八雲ヶ原まで下ってきました。雨はすっかり止み、服装調整を兼ねて休憩を取ります。
ここ八雲ヶ原では、週末になると多くの登山者がテントを楽しんでいます。池の傍は1張だけでしたが、奥には多くのテントがありました。
池に青空が良く映えています、美しい景色です。池にはイモリが沢山いました。イモリは昔から八雲ヶ原の名物です。
14時 北比良峠まで下ってきました。眼下には琵琶湖の風景が広がっています。かつてここにはロープウエイ駅があり、家族連れの登山客で賑わっていたものです。
13時45分 北比良峠からダケ道を下ります。
15時24分 イン谷口バス停到着、無事下山しました。ギリギリ15時25分のバスに乗れました。JR比良駅までバスで帰りました。比良駅近くの店で軽く打ち上げ、元気なメンバーは更に大阪で二次会とか、、。
山行を振り返って
明け方まで雨が降ったり、山頂での雨雲の接近等もあり慌ただしい山行となりましたが、それなりに天気にも恵まれ、楽しい山行になりました。
昨年、武奈ヶ岳の例会に参加、私にとって凡そ30年振りの武奈ヶ岳でしたが、それ以来良く比良の山を歩くようになりました。今回の縦走コース、厳しい上りもありますが、御殿山からは稜線歩き、そしてブナ等の自然林や北山の山並、眼下に琵琶湖など大展望も楽しめ、何回歩いても気持ちの良い、飽きないコースです。しかしながら今回例会の参加者は5名と少なく、少し残念でもありました、是非多くの方に登って頂きたい山ですね。
また今回の山行では参加者全員が水分を歩きながら摂りました。このスタイルは初歩的な事ですが、縦走歩きには大切な事ですね。
私達中高年者は歩く力が年々低下します。そのためにも一層の学びと工夫、トレーニングが望まれます。水分の取り方、そして雨雲レーダー等気象のチェックも工夫と学びですね、いつまでも健康で元気に楽しく安全に良い山を歩きたいものです。
終わりに、CLのTさん、SLのSさんにはお世話になりました、感謝です。(文責743)