大阪中高年ハイキングクラブ・ブログ 

大阪中高年ハイキングクラブ例会活動報告

有馬三山・静かな裏六甲縦走路を歩く

12月10日 有馬三山・裏六甲縦走路を歩くAⅢハイクを行いました。参加者は9名。

 

1.計画概要

アクセス:阪急大阪梅田8:00(新開地行)→神戸三宮8:27/地下鉄三宮8:39→谷上8:49/8:51(神鉄)→有馬口9:02/9:04→有馬温泉9:08

コース: 有馬温泉~落葉山~灰形山~湯槽谷山極楽茶屋跡~ガーデンテラス~六甲ケーブル山頂駅~六甲ケーブル下駅(Bus→阪急六甲) 

距離時間等:歩行:約5時間10分 距離:約10㎞ 累積標高約900m

計画設定:有馬三山(落葉山、灰形山、湯槽谷山)を歩く裏六甲縦走路はヤセ尾根や急登、アップダウンが続き、六甲山系の中でも健脚向きのコースと云われています。今回はこのコースを有馬温泉側から六甲ケーブル下まで縦走する、AⅢ例会山行として実施するものです。

山域の概要:有馬三山は兵庫県神戸市北区有馬町にある、湯槽谷山(ゆぶねだにやま、標高:801メートル)、灰形山(はいがたやま、619メートル)、落葉山(おちばやま、533メートル)の総称です。六甲山は関西有数のハイカーの多い山ですが、裏六甲は少なく静かな山歩きが楽しめる山域です。

 

2.山行の記録

9時10分 神戸電鉄有馬温泉駅に新人会員2人を含め集合。9時15分有馬温泉バスターミナル向いにある登山口に進みます。小さな広場でミーティングとストレッチ体操。健脚向けのコースだけに念のため新入会員さんの普段の山行状況も確認します。

9時25分 落葉山をめざしてスタートしました。妙見寺の参道です。道横には西国三十三ケ所巡りの観音菩薩の石仏があり、この石仏に導かれながら登っていきます。

 

9時51分 落葉山に到着、頂上には妙見寺があります。日蓮宗の寺院で創建は古く14世紀以前とされています。紅葉の綺麗なことでも知られていますが、既に落葉していました。

 

10時05分 先に進みます。落葉山山頂の三角点を過ぎると少し下り鞍部に到着、灰形山への登りとなります。

 

落葉山から灰形山に続く道はヤセ尾根と急登が続きます。賑やかに喋りながら歩くメンバーに「ヤセ尾根は集中!」と声かけします。

 

10時33分 灰形山頂上に到着しました。展望には恵まれませんが、明るく開けた広場になっています。小休憩、Oさんからリンゴの差し入れを頂きました。いつもながら美味しいリンゴです。

 

10時47分 次の湯槽谷山をめざして出発します。灰形山からの下りは5分程で鞍部まで下りますが、其処からは苦しく厳しい登り、長い急登が延々と続きます、気が萎えるほどの厳しい登りです。

 

11時30分 ようやく湯槽谷山山頂に到着しました。灰形山からここまで凡そ40分ほどかかりました。残念ながらここの山頂も雑木が生い茂り、展望は楽しめません。それでも有馬三山を登った満足感には十分に浸る事が出来ました。

 

11時38分 少し休んだ後、湯槽谷山を下ります。下り始めて5分ほどで極楽茶屋跡方面への分岐に到着するはずでしたが、見過ごしてしまいました。そしてかつてわが会で滑落事故が発生した場所(参加の会員さんに教えて頂く)を通過しました。その直後、行き過ぎに気付き引き返します。極楽茶屋跡方面への下り道からは前方に裏六甲の山並が一望できます。しかし急坂、結構な下りです、再び「歩きに集中!」の声かけ、転倒事故の無いように足元を確認しながら慎重に下ります。

 

12時00分 油槽谷峠に到着。いよいよ最後の難所、番匠屋畑尾根の歩きです。幾つかのピークを越えながら高度を上げていきます。既にアップダウンを繰り返してきただけにこの尾根も厳しい歩きとなりました。最後の急坂を登り切るとようやく穏やかな道となりました。

 

南に進み極楽茶屋跡、そして自動車道を渡り広場に到着、ようやく表六甲の山域が実感できる所まで到着しました。此処で表六甲の展望を楽しみながら遅い昼食をとります。12月に入会されたばかりのパワフルな2人の会員さんとの話も弾みます。

 

昼食後、六甲縦走路に沿って西へ進みます。次第に表六甲の景色が広がるようになります、気持ちの良い展望コースです。

 

13時58分 六甲ガーデンテラスに到着。小休憩の後、14時10分 油コブシ、ケーブル下に向けて更に進みます。

 

油コブシへ下る分岐で「ケーブルに乗って下山する組」と「歩いて下山する組」に別れます。此処でリーダーが一旦解散を宣言。歩いて下山する組はそのまま下山、下山口を変更し、ゴールの渦森台バス停へ無事到着、15時45分 例会山行を終えました。

 

距離:10.6km、累積標高:+1000m・-1100m、歩行時間:5時間20分(休憩時間を除く)、数字以上に厳しい山行でした。参加された皆さん、CLのTさんお疲れ様でした。

 

3・山行を振り返って

今回の例会は有馬温泉から裏六甲縦走路(有馬三山)を歩き、油コブシ、ケーブル下駅へ下るコースをAⅢ例会として実施したものです。六甲山は関西でもハイカーが多い有数の山域ですが、今回、歩いた裏六甲縦走路では殆どハイカーと出会わず、静かな山歩きが堪能できました。

しかし、その一方、厳しいコースでもありました。裏六甲縦走路は落葉山への登りこそ余裕をもって歩く事ができますが、灰形山~湯槽谷山~極楽茶屋跡の間は中々の厳しいコースです。ヤセ尾根、急登そしてアップダウンが繰返し続くコースです、正直疲れました。今回の例会はAⅢでの設定でしたが、脚力面やコースの難易度面から見ても十分にB例会に相当する健脚コースでした。

今回の例会山行には2人の新入会員さんの参加がありました。コースがコースだけに、これまでどのように歩かれてきたのか、確認させて頂きました。すると毎週の様に山を歩かれ、南アルプス縦走や富士登山などの経験をお持ちの方々で、心配も杞憂に終わりました。山行中は息が上がる事も無く歩かれ、古参組の私達が大いに刺激を受けた次第です。新しい方々との山行が如何に刺激を受けるか、改めて実感できた例会ともなりました。今回参加されていない方々を含め、新しい会員さんには積極的に会の例会に参加して頂き、早く会に馴染んで頂きたいですね。

今回の例会では、SLとナビゲーターを務めさせて頂きましたが、生憎、コース不案内で、参加のベテラン会員さんには随分とサポートをして頂きました。ありがとうございました、感謝です。(文責:No732)