7月28日~29日 加賀白山の遠征山行BⅡハイクを行いました。参加者は10名。
全体日程は
7/27:大阪駅(電車)⇒金沢(泊)
7/28:金沢駅(登山バス)⇒市ノ瀬⇒別当出合~観光新道~白山室堂(泊)
7/29:白山室堂~御前峰(ご来光)~お池巡り~大汝峰~室堂~エコーライン~砂防新
7月27日(木)
この日は移動日です。参加者各自で大阪から金沢駅近くのホテルまで移動。19時30分ロビーに集合、山行の最終確認を行いました。<前泊>
白山は石川県白山市と岐阜県白川村にまたがる標高2702mの活火山です。また富士山、立山と共に日本三霊山の一つです。日本百名山、花の百名山でもあります。昨年も白山登山の例会を計画しましたが、雨の為中止となりました。今年こそと昨年中止のリベンジ(再チャレンジ)で、計画実施したものです。
特に、今回の目的は勿論雄大な山並の展望を楽しむ事もありますが、白山に咲く百花繚乱の花々の観賞、そして御前峰山頂でのご来光、北アルプスの山並からの素晴らしい日出を観る事でした。
7/月28日(金)
1日目:別当出合~観光新道~白山室堂(泊)
9:00 登山口のある別当出合を出発します。吊橋は渡らず、鳥居を過ぎ、左手の坂道に入り、歩き始めます。
最初は気持ちの良い別当坂を歩きます。30分程登ると広場になった登山口に出ました。ここから本格的な登りとなります、一息入れます。
別当坂名物の急坂を上ります。ようやく樹林帯を抜け出しました。別当坂分岐はもう直ぐです。
別当坂分岐を通過、更に先に進みます。視界が開けてきました、素晴らしい展望です。
眼下に別当谷、その右に砂防新道の走る尾根、更にその右にチブリ尾根が見えます。雲がかかる山は美濃から別山に繋がる石徹白道に位置する山々です。
11時10分 尾根道への最後の登り「別当坂の頭」に到着しました。歩き始めて2時間10分、厳しいながらも順調に進んでいます。いよいよ展望とお花畑の歩きが始まります。
前方には御前峰へと続く大きな尾根が伸びています。素晴らしい展望です。
11時48分 仙人窟に到着しました。
力自慢の会員さんが石の担ぎ上げに挑戦です。
眼下に別当崩れを見ながら岩稜帯の尾根を歩きます。道の左右には、ピンクのシモツケソウなどの花々が咲いていました。
13時 殿が池避難小屋に到着しました。此処まで時間的にはまずまず順調に来ています。しかし強い陽射しに体力を徐々に奪われ、疲労を訴える会員も出始めました。陽射しを避け、日陰や小屋の中で大休止、体力回復を図ります。ただ夏の山の天気は変わりやすく、天気も気になります。雨雲レーダーを確認すると赤い雨雲が南東方向から北陸方面に流れる動きも見られ、気になり始めます。
13時45分 殿が池避難小屋出発、真砂坂から馬のたてがみへと進みます。いよいよ此処から白山を代表するお花畑が始まります。以下、お花畑の様子を何枚かの写真で紹介します。
真砂坂を上り始めると、ハクサンフウロ、カライトソウ、ミヤマキンポウゲなどの花が次々と現れます。またニッコウキスゲ、ミヤマシャジン、タカネナデシコ、クルマユリ、ヨツバシオガマなどの花々、、、まさに百花繚乱のお花畑が広がっていました。
14時55分 黒ボコ岩到着しました。厳しい上りでしたが、頑張りました。岩の上には元気な会員さんが、、。此処は弥陀が原の入口、砂防新道と観光新道が合流したところです。室堂までもう少しです。
15時05分 黑ボコ岩を出発。室堂に向けて弥陀ヶ原の木道を歩きます。
15時45分 今夜の宿、室堂センターに無事到着しました。
18時からの夕食、楽しい食事です。24人定員の部屋は我々10人だけで使えました。安心して眠れました。
夕食後、室堂平を散策。きれいな虹が上がっていました。輪の中の写真、何か良い事がありそうですね。
7/月29日(土)
2日目:白山室堂~御前峰(ご来光)~大汝峰~お池巡り~室堂~エコウライン~砂防新道~別当出合
2日目、朝4時 「日ノ出」の合図の太鼓が鳴り響きます。私達もまだ暗い中を出発します。山側をみるとヘッドランプの明かりの列が山頂近くまで伸びています。
白山ひめ神社の神職さんをはじめ、多くの登山者が日ノ出を待っています。
4時55分 日ノ出です。神々しいご来光です。
この時、神職さんによる音頭で登山者も万歳三唱を唱えます。この時ばかりは日ノ出の神々しさを感じる瞬間です。
5時15分 記念写真を撮った後、慌ただしく大汝峰へと向かいます。
チングルマ、、頂上部では嵩の低い種類の花が目立つようになります。
この景色は神秘的、感動的です。
全員が大汝峰の岩場を上り切りました。左後方が剣ヶ峰、右後方が御前峰。
いよいよこの尾根を登りきると大汝峰の山頂です。
6時40分 大汝峰の山頂に到着しました。登山者で賑やかだった御前峰とは異なり、登山者も少なく静かです。ここでのんびりと朝食をとりました。
6時50分 大汝峰から七倉山方面に下ります。岩間道分岐から巻いて室堂方面に戻ります。
大展望を楽しみながら歩きます。
白山シャクナゲです。今回、初めて観ました。
イワカガミやイワギキョウなどが途切れることなく咲いています。
雪渓の右の道を更に進みます。
室堂センターの赤い屋根が見えてきました。その向うには別山も見えます。気持ちの良い展望です。ようやく此処まで戻ってきました。
室堂に帰ってきました。室堂平に咲くハクサンフウロ、綺麗ですね。
いよいよ下山です。室堂から五葉坂を下り、エコーラインに進みます。別山を正面に見ながら気持ち良く歩きます。大展望が続きます。
眼下には南竜ケ馬場の野営場が見えてきました。
南竜分岐近くまで下ってきました。振り返るとニッコウキスゲが綺麗に咲いています。
白山山麓のブナの森です。随分と高度を下げてきました。
別当出合の吊橋です。ゴールはもう間近。
12時10分 無事、別当出合に下山しました。
山行を振り返って
今回の山行では、2日間で距離にして16km、累積標高上下1750m、歩行時間13時間を歩きました。2日とも天気に恵まれ、白山の多くの花やご来光、高山での大展望を楽しむ事ができました。しかし夏場の猛暑の中での山行でした。2日で歩く山行としては必ずしも厳しいものでなかったのですが、強い陽射しに体力を奪われ、全体としては厳しい山行ともなりました。
さて、私にとって白山はコースを変えながら幾度も来ている山で、いつ来ても楽しめる山、これからも上りたい山の一つです。しかし年々脚力の低下を感じ、今年歩けた山が来年も歩けるとは限らない年齢に近づきつつあります。今回の猛暑の中の山行を通じその事を改めて実感したところです。平素、荷物の軽量化と負荷訓練、行動食・水分補給の工夫などをしているのですが、今後も更に継続していかねば、と改めて思った山行ともなりました。(文責743)